通信容量の拡大を目指した次世代光ケーブルの実用化を推进
~世界初のマルチコア光ファイバの実环境テストベッドをイタリアに开设~


スマートフォンの急速な普及やデータセンタの発達により、通信トラフィックは毎年30%~50%増加すると推定されています。この対応に向け、技術研究が盛んに行われており、現行の光ファイバ通信技術による伝送容量限界を超える画期的な技術として、1本の光ファイバの中に複数の光の通り道を設けて信号を伝送する空間分割多重(Space Division Multiplexing =SDM)が注目されています。そのなかでマルチコア光ファイバ(以下、MCF)はSDM伝送システムを実現する次世代光ファイバとして期待されています。
住友電工は、2009年よりMCFの先駆的な研究开発に取り組んでいます。そしてこのたび、イタリアのラクイラ国立大学と共同で、世界初の実環境におけるMCFケーブルのテストベッドをラクイラ市に開設、落成式を行いました。これまでは研究施設内のみで実験されていましたが、今回のテストベッドでは、光ファイバが実際に敷設される街中での実験が可能となり、実用化に向けた動きを加速させることが期待できます。
落成式では、ラクイラのあるアブルッツォ州の州知事、ラクイラ市长、ラクイラ大学学长による挨拶で始まり、当社常务执行役员の柿井俊昭は、「当社はこの世界初の実証実験に参加できることを非常に光栄に思います。今后、実使用环境における伝送性能の评価から、多くの新たな知见が得られることと思います」と挨拶しました。
また、片上庆一驻イタリア日本国大使にご参加いただき、「この先端技术をイタリア?日本で共同実証できることは、両国の今后の技术および経済的な交流を発展させるうえで重要な意味を持つと考えます」と本テストベッド稼働による今后の期待についてメッセージをいただきました。
当社は引き続き、次世代の光ファイバケーブルの研究开発に努め、今後も高度情报通信社会のインフラ構築に貢献していきます。